学校法人濱田学園 石原幼稚園
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石原幼稚園は、たぬきにやさしい?
それはある日のこと、子供達の大さわぎで始まりました。
「園長先生、たぬきがおる!たぬきがおる!」
「うん、わかった。わかった。山へ逃げて行ったんやろ。」
「ちがう、ちがう今おるんよ!」
あわてて園庭へ行くと、園庭の上の道にフラフラのたぬきが本当にいたのです。

見るからに病気だとわかるそのたぬき、園長先生は心の中で「子供達に病気でも移ると大変だから、早く山へ逃げてくれ。」と祈っていました。
その気持ちが通じたのか、たぬきは力を振り絞って歩き始めました。
ところが、その期待を見事に裏切ったたぬきは力尽きて園庭にころがり落ちたのでした。


さあ大変!どうしよう。
弱っているとはいえ野生のたぬき、いつ子供達にかみつくかもしれません。
どうしようかと迷っている園長先生に子供達は「病院につれて行ったら?」とおそろしい答えを言うではありませんか。
ドキッとした園長先生でしたが、別の子供が「病院は人間が行く所よ、動物が行ける訳ないやん。」と助け舟でホッとしました。
が「あ〜あれはテレビで見たからアメリカの話だったのか。」という変な納得をした子供の声を聞いて園長先生は意を決して「先生の友達が動物を診てくれる病院をやっているから連れて行こう!」
子供達はやっと安心して、大金をポケットにしまいこんだ(保険が効かないから)園長先生とたぬきを見送りました。


電話で事情を説明していた動物病院の院長先生は体温計で体温を計り、注射をし、点滴までしてくれたのですが時すでに遅し。
「元気になったら皆で幼稚園で飼おうね。」
という願いも空しく、たぬきははかない命を閉じてしまいました。
園に帰ったたぬきを皆で裏山まで運び、「“かちかち山”や“ぶんぶく茶釜”でまた会おうね。」という子供達の声と共にやさしく葬ってあげました。
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